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め組の大吾 火事場のバカヤロー

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幼い頃に巻き込まれた火災で、消防士(のちの『めだかが浜出張所』所長)五味に助けられた朝比奈大吾は、いわゆる「不良」であった。学生時代、大吾は恩師・落合に幼き頃からの夢であった職が消防士であった事に気付かされ(大吾にとっての「スーパーマン」であった)、自らも消防士になる事を目指し、見事採用試験に合格。千国市消防学校での研修を経て、地元の千国市消防局めだかヶ浜出張所に配属される。 ところが大吾が配属されためだかヶ浜は、開発の初期段階で、住民の防災意識もあり、めったに火事が起きず出動もほとんど無い平和な地域。それゆえに隊員たちの士気も低く、“めったに火事が起きない『め組』”や“目出度い『め組』”と揶揄される出張所だった。若く血気盛んな大吾は、その現状に我慢ができず、ストレスを溜める毎日を過ごすことになる。ところが、度重なる出動を経験することで、大吾は自らの所属するチームが、最高のプロフェッショナル・チームである事を思い知る。そして、出動を重ねていき大吾自身も災害の恐怖と闘いながら成長していく。一方で度重なる都市の乱開発により、めだかヶ浜も変わりつつあった。変わる都市。変わる自然。人間が作り上げた街が人間に牙を向き住民を襲う。そんな中で大吾は、時に問題児扱いされながらも持てる力を駆使して災害に巻き込まれた人々を救っていく事になる。

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