アニまと

護くんに女神の祝福を!

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近年に発見された大気中を漂う新物質ビアトリス。人間の思考・意志に感応・反応して変化し、あらゆることを可能にするそれは、その性質より「奇跡の物質」「現代に蘇った魔法」とすら呼ばれる未知にして世界中から注目される新物質であった。 それを理解し、操り、知り抜くすべを教える日本で唯一の高校が、東京ビアトリス総合大学附属高等学校(東ビ大附属)である。そこではビアトリスに対する適応能力を持つ若人たちが自らも優秀なビアトリス使いとなるために日々勉学と研究、さらには忙しい日々を癒してくれる騒々しい青春に明け暮れている。 幼い頃にトンネル崩落事故に巻き込まれた少年吉村護は、その現場である人物の起こした「ビアトリスの奇跡」によって助け出される。そしてこの出来事から護はビアトリスとその使役者であるビアトリス使いに深い深い憧れを抱くようになった。そして、高校1年の2学期。護はビアトリスの適性検査をクリアし、東ビ大附属へと転入する事になる。 転入初日。護は学校の昇降口の前に佇む美少女と出会う。少女は昇降口前の桜の木にいきなり満開の花を咲かせた。見とれる護に少女は何の用かと冷ややかな表情と声を向ける。一瞬だけ戸惑う護だったが、常に困ったときはまず笑えと育てられていたため、この時も普段と同じように教えどおりに少女に笑みを投げかけた。 これが運命の始まりだった。護が笑みを向けた少女の名は鷹栖絢子。高校2年生にして〈魔女ベアトリーチェ〉、〈ビアトリスの死天使〉の別名で呼ばれる世界で3指に入る天才ビアトリス使い。彼女は護が東ビ大附属へとやってきたその日の昼休み、(汐音に煽られて)彼が転入した教室へと乱入して顔を真っ赤にしながら、脅し半分で大告白を敢行してしまった[1]。 かくして、相思相愛でありながら、その強大な力を持つがゆえに放っておかれることの無い2人の愛と試練の物語が始まるのである。

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