アニまと

ムシウタ

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希望や願望や欲望が飽和しやすく、時に彼らが生きる目的そのものともなる、さまざまな「夢」を抱いて生きる少年少女達がいた。その夢が自らの器から漏れ出すほど大きく、抑えきれなくなった時、どこからか現れて夢を食らい様々な物を奪っていく代わりに、望みもしない強大な力を与える昆虫に似た超常の存在を「虫」と呼んだ。 「虫」に寄生された者たちは「虫憑き」と呼ばれ、公には存在しないとされているにも拘らず、もはやその存在を知らない者はいない。目撃証言や虫憑きのものと思われる異常現象は年々増加し、噂の範疇から抜け出ていないにもかかわらず人々の間で差別と恐怖の対象になっていた。 主人公の薬屋大助は「かっこう」と呼ばれる虫憑きの一人だった。大助は虫憑きを発見・捕獲し、政府の公式見解同様に「存在しないもの」として処理する政府機関「特別環境保全事務局」、略称「特環」に所属する最強の虫憑きである。 取り付かれた虫を殺された者は欠落者となり、それは「死」を意味していた。しかし、それすらも大助の闘いへの障害にはならず、同じ虫憑き達を次々と倒し、欠落者の山を作り出した。大助は千莉との約束を果たすため、多くの虫憑きから恐れ・憎まれる存在となりながらも闘い続ける。

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