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スランタニア王国では国が瘴気に覆われ魔物が大量発生するたびに聖女が国を救ってきた。今回、聖女が現れなかったため過去の魔導書を解読し聖女召喚の儀を行うと、小鳥遊聖と御園愛良の二人が現代日本から転移してきた。王国の第一王子カイル・スランタニアは愛良に「貴女が聖女か?」と尋ねて、彼女だけを聖女として扱った。無視された聖は怒り、王宮を出てセイと名乗り知り合ったジュードの勤める薬用植物研究所所長・ヨハン・ヴァルデックの許可を得て研究員となった。召喚から三ヶ月後に王国の第三騎士団が魔物討伐で甚大な被害を受けるが、セイの作ったポーションで団長アルベルト・ホークらは回復する。以降、ホークとの交流を続け、図書館で知り合ったエリザベス・アシュレイの頼みを聞いたり、ホークへのお返しの魔力付与されたアクセサリーを作るためにエアハルト・ホークを訪ねる等して日々を過ごしていた。召喚から七ヶ月後、城の書庫にあった本で回復魔法を学んだセイは、再度の魔物討伐で負傷した騎士たちを見舞い、国内では誰も行うことができない身体欠損を復元する高度な回復魔法を発動する。そして聖女召喚の儀の反動による昏睡から目覚めた宮廷魔道師団長ユーリ・ドレヴェスから鑑定を受けるが、国で一番の天才魔道師である彼よりセイのほうがレベルが上のため鑑定不能だった。報告を受けた国王ジークフリート・スランタニアは公の謁見の場でセイに対して謝罪を行い恩賞を望むように言い、セイは禁書庫の閲覧と正規の魔法指導を願い出、ユーリから直接魔法の指導を受けることとなる。召喚九ヶ月後、ホーク団長率いる魔物討伐に回復要員として参加し、突然発動した金色の魔力を放つ聖女の術により魔物が湧き出す黒い瘴気の沼や周囲の魔物を浄化し消滅させた。カイルは討伐での活躍が伝わった後でも、セイは聖女ではないと発言し謹慎させられた。召喚から1年後、セイはホーク団長および第三騎士団とともに薬師の聖地と呼ばれるクラウスナー領へ魔物討伐の遠征にむかう。この遠征で「ホークのことを思い浮かべる」のが聖女の術の必要条件であるとセイは自覚し、術を自在に発動できるようになる。