とある地方に在する湖・霧弥湖。ある日、その上空に巨大で半透明な謎の円盤が出現した。現地・霧弥湖町の、そして全世界の人々は、外宇宙からの来訪と思しき未曽有の事態を前に大混乱に陥る。だが当の円盤は、特に何かの行動を起こすでもなく、また何らかの意志を示すこともなく、ただただ静謐なまま天空に留まり続けるだけだった。そんな中、全人類が最初に抱いた円盤への警戒の念や恐怖心は次第に薄れていき、また霧弥湖町の住人にとっても円盤は見なれた日常風景の一部となった。同時に湖の周辺は、興味本位で円盤を見たがるばかりの観光客で賑わうようになっていく。 やがて円盤の出現から7年が過ぎた現在、父親の転勤に伴って東京から霧弥湖町に引っ越してきた中学生の少女・古宮乃々香は、その地で不思議な雰囲気の美少女・ノエルに出会う。そしてそれは、乃々香と土地の数人の少女たちにとって、7年前から停滞していた時間が動き出す契機でもあった…。