アニまと

夜明け告げるルーのうた

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東京出身の中学三年生である足元カイは、日無町の父の実家で、父・祖父と三人で暮らしていた。日無は人魚の伝承のあるひなびた漁港だった。 感情を見せないカイは音楽が趣味で、夏休みが近づいた頃、自作の打ち込みを動画投稿サイトにアップする。それがきっかけで、同じクラスでバンド「セイレーン」を組んでいる遊歩と国夫からメンバーに誘われる。学校での進路調査でカイは何も書かずに提出した。湾を遮るお陰岩の外側にある人魚島でのバンドの練習にカイは同行する。カイが遊歩の歌い方を注意すると、怒った遊歩はその場から立ち去ったが、そのあともカイと国夫は誰かの歌声を聞く。帰路、3人は密漁中の青年2人と遭遇、因縁をつけられてカイのスマートフォンは海に捨てられる。しかし青年の乗る船は突如盛り上がった海水に転覆、難を逃れた3人は港に帰り着いた。帰宅したカイは離れの舟屋で父が昔録音した音楽テープを見つけて再生していた。そこに、海水の塊に入った少女の人魚が現れる。人魚はルーと名乗り、カイのスマートフォンを渡した。音楽を流すとルーの下半身が鰭から足に変わることをカイは知る。 

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