アニまと

夜ノヤッターマン

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伝説のヒーロー・ヤッターマンが悪のドロンボー一味との戦争に勝利し、デッカイドーに作った国ヤッター・キングダムは、かつてヤッターマンが持っていた正義の心を忘れ、人々にとって住みにくい国になっていた。 ヤッター・キングダムの対岸にある辺境の小さな村で生まれ育った少女・レパードは、ヤッターマンの正義とヤッター・キングダムが天国のような国であることを信じ、不治の病に侵された母・ドロシーを助けるべく薬を求めに向かう。ところが、レパードたちが海峡を越えた時、ヤッターマンのようなシルエットを持つ二人組の人物(ヤッター兵)が無慈悲に光線銃を発砲、必死に言い募ろうとするレパードを一顧だにせず追い返した。そして治療の手だてがなくなった母は、そのまま帰らぬ人となってしまう。 この出来事から困っている自分たちを見捨てたヤッターマンを母の仇として恨み、過去においてヤッターマンと争っていた先祖のドロンボー一味が正義と考えるようになったレパードは、自身の先祖である女リーダーの名「ドロンジョ」を名乗り、先祖の部下だった「ボヤッキー」の子孫・ヴォルトカッツェ、「トンズラー」の子孫・エレパントゥスと共に、新生ドロンボー一味を結成してヤッター・キングダムへ乗り込む。 その後、ヤッター・キングダムで偶然出会ったガリナとアルエットも加えて五人となった一行は、ヤッターマンに仕返しの「おしおき(デコピン)」をするため、ヤッター・キングダムの首都ヤッター・メトロポリスを目指す。その旅の先々でヤッター・キングダムの人々と出会い、彼らがヤッター十二神将率いるヤッター兵によって悲しみの淵に追いやられていることを知った一行は、自分たちがなすべきことはヤッターマンにデコピンをすることではなく、ヤッターマンを倒すことであると思いを新たにする。 その後、紆余曲折の末にヤッター・メトロポリスへたどり着いた一行であったが、彼らを待っていたのは、倒すべき「ヤッターマン」はすでになく、かつてのドロンボー一味が仕えていたボス・ドクロベエがヤッターマンに成りすましてヤッター・キングダムを創設・支配していること、またドクロベエがヤッターマンを倒すために戦争を起こし、役に立たないという理由でレパードたちの先祖を辺境の地に追放した張本人だという事実であった。このことを知ったドロンボー一味とガリナたちは、この世界を解放するためにドクロベエの打倒を決意する。 しかしドクロベエを倒すためには五人の力だけでなく、ヤッター・キングダムで苦しんでいる人々の協力が必要であった。とはいえ、ヤッター・キングダムでは「ドロンボー一味=悪」という考えが染みついており、いくらレパードたちが真実を声高に叫んでも人々は聞く耳を持たない。人心を掌握するためには、真の正義のヒーローであるヤッターマンを復活させる必要があると考えたガリナは、アルエットと共に新たなヤッターマンを名乗ることを決める。 しかし、二人がヤッターマンを名乗るということは、五人が一緒にいられる機会が今後二度と訪れなくなることを意味していた。そのことをそれぞれが噛み締め、理解した上で、レパードたちは最初で最後の「ヤッターマンとドロンボー一味の共闘」で諸悪の根源たるドクロベエを倒すべく、最後の決戦に臨む。

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